凶器を楽器に持ち替えよう運動 その5

さて前回は楽器店予選を通過した僕たちのバンドですがここで一波乱が起こります。
YAMAHAティーンズミュージックフェスの広報の方から自宅に電話があり予選の様子をラジオで流して良いかという許可を得る電話と、楽曲のセンスが他の予選会場の優勝バンドと比べても秀でているという素敵な評価をいただきました。
その中でY君の作った曲をダイヤモンドホールで行うセミファイナルで演奏してはどうか?
という提案をいただきバンドで話し合って決めさせてもらいます。
と返事をさせてもらいました。
今度はYAMAHAさんの音楽出版の方に電話相手が変わりアレンジなどのアドバイスを受けます。

当時はシャ乱Qがインディーズから破竹の勢いでメジャーシーンでCDの売り上げを伸ばしていたので僕が思うにその二番煎じ的なバンドを作ろうと思っていたようで、
もう少しダンサブルな感じで、振り付けも付けちゃおう!!
みたいなホントに軽いノリで言われたのでガキだと思って舐められてると思い、バンドのメンバーにはその提案を伝えますが振り付けとかは…
と話すと慌てたように、
ちょっと言ってみただけだからね!!
誰かプロモーターさんとか付いてる?
と聞かれたのでそれも誰かの力で優勝したみたいな言い方をされたので、
全楽曲自分達で作曲して衣装もモッズ系にしたのも自分たちのアイデアです。
と伝えました。

僕達はモッズファッションに影響されてスーツをヤンチャに着こなす為にモッズ専門のショップでアドバイスをもらったり来てみたら良い音楽などを教えてもらいました。

当時教えていただいてカッコいいなと思ったバンドは、
The JAM というU.Kのバンドでした。
IN THE CITY という曲が物凄くかっこよくて影響されて曲を作ったのですがバンドのメンバーからすぐにオマージュを超えてパクリになってる。
と指摘を受けて没にしたのも良い思い出です。

そしてバンド練習の日にYAMAHAのお二方から言われた事をそのままメンバーに伝えました。
振り付けについて僕はありえないと思っていたのですが、ほかのメンバーはBSヤングバトルというコンテストに出ていたシャ乱Qがぶっちぎりで優勝する姿を見て完全に影響されていました。

僕はパニックになり、
ちょい何でロックやるのにミュージカルみたいに振り付け付けるの?
凄いダサい!!
と言ったのですが、
でも振り付けとか付けて売れてるって事はやってみる価値はあるんじゃないの?
とドラムのM君にピシャリ!!と言われて言い返す言葉が無くなっていました。

とにかくセミファイナルに向けてY君の曲を再アレンジする事になりました。
コンテストで優勝した事でメンバーそれぞれに自我が芽生えていました。
とても良い事だと思ったのですが僕は1時間以上も電車に乗って練習に行かなければならないような所に住んでいて、ほかの3人は近所にすんでいました。
何もかもが事後報告になっていました。
僕が練習に行くとある程度アレンジまとたからこんな感じでギター弾いてと言われ喧嘩になりました。

「俺はスタジオミュージシャンでも雇われのギターリストでもないぞ!!
自分の考えたアレンジをまずは聴いて欲しい」
と言いますが弾いたアレンジは全て何か聴いた事あるって感じでパクリだと思われるよ?
と何度も却下されました。
…そうなんです。
The Jamのin the cityに影響されて作った曲から全て作っていく曲はパクリ認定されて行く事になり、この事が原因で段々とこのバンドから心が離れていく原因となります。

とにかくセミファイナルは僕以外のメンバーが考えたアレンジで挑むことになりました。
振り付けは何とか最小限で手を決まった所で上げる事だけを約束してもらいとうとうセミファイナル当日がやってまいります。

はたして僕たちのバンドの運命は??
メンバーとの絆は復活するのか?
次回をお楽しみください!!

ご完読ありがとうございました!!

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