新人介護職員さんへのアドバイス 02

新人介護職員さんに読んでほしいブログです。
この記事を読むことによって、いち早く先輩職員さんとの人間関係が構築されます。
初めて介護の仕事をされる方、初心者介護職員さんに向けての心の持ち方についてのアドバイスの記事の続編です。
前回は勤務初日の自己紹介の仕方と、先輩あるある3パターンを紹介させていただきました。
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今回は心得のアドバイスになります。
この心得もかなり重要で、利用者に関わらず職員さんとの連携にも関わってきます。
そして接遇という社会マナーも知る事ができればと考えています。

教科書や参考書には載っていない、実際に僕が業務で体験した事を中心に記事にしていこうと思います。

心得として、利用者と接する時は心でビビり、対応は自信をもって行う。

利用者にとっては新人職員もベテラン職員も同じ職員です。
特に認知症ではない利用者は入職前に研修などである程度の知識があると認識されている方もいます。
なので利用者と接する時は、驚かせないように声をかけ、必ず目線を合わせ、ゆっくりと分かりやすい言葉でお話をしてください。
介助にあたる時などは、例としてトイレ介助の場面では
「失礼します。トイレに行かれてから時間がたっていますので、トイレ一緒に行きませんか?」

「失礼します。トイレに行かれてから時間がたっていますので、お食事の前にトイレご一緒させていただいてもよろしいでしょうか?」
など何かをしていただきたい場合は会話の最後に?がくるような質問形式で声掛けを進事が最適です。

利用者に選んでいただく。我々職員の都合で話をするのではなく、まずは質問から入る事を意識してください。
服を選んでいただく場合も、もし選べる状態のある利用者に対しては
「着たい服を一緒に選んでもらっても良いですか?」
など常に利用者の尊厳を尊重する。
選んでいただく介助を僕はしています。

ワンオペで、そのような状態を日中にできない時は、夜勤者さんと連携して翌日の入浴後に着たい服を選んでもらい就寝介助の前に選んでいただき入浴後の服の準備をお願いする事もあります。

簡単に言えば、自分や自分の親、身内がして欲しくない話し方で話さない、介助しない。超基本事項なので胸に刻んでいただきたいです。

職員とのコミュニケーションもお互いに敬意をもって接する。
これも超基本事項なので胸に刻んでください。

職員が利用者のいる前で、利用者であれ職員であれ、誰かの悪口や陰口をしていたとします。
昨今の長野県で起きた31歳の男が起こした殺人事件の動機の一部で話した内容と同じく、自分の悪口を言われていると感じる利用者も確実にいます。
その利用者は被害妄想もあいまって、行動意欲と思考能力、判断能力が落ちて食欲が無くなったり、今までトイレ介助できていたのに急に介護拒否が見られる。
といった事例は数多くあります。

なのでフロアやユニットに入った以上はその利用者の生活空間で仕事をさせてもらっているという謙虚な気持ちを持つ事が必要です。

Twitterで介護の発信をしたりしていると、タイムラインに介護職に対してマイナスイメージを抱かせてしますようなツイートを見ると事例は大変だっただろうけど表現方法をもっとポジティブ変換していこうよと感じる事が多くなりました。

確かに我々介護職支払われる給与は労働の対価より低いのが現状です。
僕も10年以上頑張って、色々な施設に辞めては入りを繰り返しました。
それで悟りを開けた部分もあります。

一番求められているのは、決まった業務内容を抜けがないようにタイムラインに沿って淡々と行い、嫌な事があっても8時間はしっかり現場にいてくれて、休まずにシフト通りに通勤してきてくれる職員が一番評価が高いのです。
なおかつ利用者ともしっかりコミュニケーションが取れて、信頼関係ができていれば間違いなくユニットリーダー、フロアリーダー、介護主任など役職を任されるでしょう。

しかしそういう素敵な職員さんほど事業所のブラックな場面が露骨に出てきた時に、静かにスッと辞めて、他の施設に移って行かれる場面を何度も見てきました。

なので僕からの心得としては全ての人間活動にも言える事ですが、謙虚な姿勢、自分磨きをする姿勢、向上心、ねたまない、ひがまない、ストレス発散方法を見つけて自分の機嫌は自分で取る。
これができないと仕事は継続できません。

仕事というのは、どんなに嫌な事があっても仕事場に基本9時間は時間拘束されて帰れない状況に耐えることを毎日継続させる事だと考えています。

なので求められる能力は辛抱する力をつける事、自分をコントロールする力をつける事など身に付ける能力は他業種とは違い多々あります。

辛い場面があり、その場面に耐えきった後に自分の心身を回復させなければなりません。
そこでストレス解消法を見つける事や、業務に耐える事の出来る体力作りが自分を成長させることのできる課題となってきます。

まずは休まずに通う事、無理をしない事、頼る事( 助けを呼ぶ事)ができるようになる事も必要な能力です。

もし心身のバランスを崩して、うつ病などの精神疾患になった場合、傷病手当をいただきながら復職することもできますが多くは退職奨励をしてきます。
病気になった人の辛さや痛みはその人にしかわかりません。
寄り添うことはできますが同じ現場で仕事をするにあたって最低限の仕事はやってもらわなければ、他の職員に負担をかけ続ける事になります。

例えばぎっくり腰などが良い例です。
動けないのに仕事場に来て、見守りをするだけで椅子にずっと座ったままの人と一緒に仕事をするとしましょう。
1日、2日は我慢できると思います。
3日もすれば、
「どうして私ばっかり動かないといけないの?しっかり治してしっかり仕事ができる状態になってから仕事場に来てくれればいいのに。ワンオペの方がまだ気楽だよ。」
実際に僕が言われた言葉と状況です。

上司に「人がいないから見守りだけでも良いから現場にいて」
この言葉は休んでしっかり腰の状態を治してから仕事に戻りたい僕との気持ちが離れていました。
もし僕が休んだら減算になってしまうから、数合わせの為だけの出勤でした。
自分の意思が強ければ断って、しっかり治療してから仕事に戻ります。
と診断書を提出して休む選択をしていた事でしょう。
しかし同僚職員に上記のセリフを言われるまで休まなかった僕は職場での信用を一気に失いその信用を取り戻すのに2か月以上の期間を要しました。

自分を守るのは自分しかいません。
助けを求める勇気、断る勇気、嫌われる勇気も必要になってきます。

信用を取り戻すための2か月間はとにかく休まずにギックリ腰にならないようにYoutubeで重い利用者の移乗の仕方を何回も見たり、腰痛予防の体操を見て実践して仕事場ではとにかく淡々と仕事をタイムライン通りに終わらせる事を継続しました。

仕事復帰時のユニットの同僚は、冷たい態度や言葉で僕に指示を出したり、聞こえるように「また休んだら困るよね」など言われましたが、自分の課題はとにかく休まずにシフト通り仕事に出て、しっかり業務を終わらせる事だったので、辛い事もありましたが課題を毎日解決していく事で段々と話しかけてきてくれるようになりました。

なので心得としては
謙虚であれ、素直であれ、助けを呼べるようになれ、この3つを胸に刻んでいただきたいです。
今回の記事はこれにて終了です。
ご完読ありがとうございました。
次回は認知症の利用者への対応をテーマにしていきます。