はかせと読書

連日のブログ更新で大変充実しています。

読者の皆様もいつもありがとうございます。

 

今回は私が読書を始めたきっかけと、

現在の読書状況について綴ります。

 

きっかけは17歳頃でした。

バンド活動を本格的に始めて実家の自営店を離れ少し離れた愛知県T市の友達の家に下宿をする事になりました。

T市の音楽スタジオで定期的にバンドリハーサルを行っており、打ち合わせの短縮や曲作りをスムーズに進める為に他のメンバーの住むT市に移り住みました。

始めて親元を離れた事もあり少しばかりホームシックになっていましたが、定期的にバンドリハがある為に何とかごまかし過ごしていました。

3ヶ月程してLIVE活動が増えてきた時に嬉しい気持ちと同時に何か虚無感が湧いてきていました。

一緒に住む友人もバンド活動しており、同じギター担当と言う事で一緒に家で基礎練習をしたり、バンドについて語り合う事もしていました。

毎回同じ曲順でLIVEを行っていたので、お客さんも最初は思うように付きませんでした。

そんな時に友人が真っ赤な本を買ってきました。

〈小さいことにくよくよするな〉

という本でした。

生まれてからまともに本を読む事を

夏休みの読書感想文以来していなかったので、

読書をする友人をみて凄い勉強してるなと感じました。

友人とは常々〈バンド活動は生き方活動〉という共通認識を持っており、日々の生活についても曲を発信する側として打ち合わせや、打ち上げでスポークスマンとした位置にいた私にとって読書は必須だと感じるようになってきました。

友人がその本を読んでから、とにかく活動的になり柔術を習いだしたり更に本を買って知見を広げるという事をしだしたのです。

その〈小さいことにくよくよするな〉という本を友人に、

これ凄い内容いい感じだよ。

はかせにピッタリだから読んでみりん。

本を渡されててから5ページ程読んで最初は眠気が襲い寝てしまいました。

起きてからまた読むのですが内容がまったく入ってきませんでした。

友人が

はかせの読み方だと疲れるよー

もっと本離して読んで一文字ずつ読まないで単語を拾ってくと読みやすいよ!!

とアドバイスをくれました。

今でも若干その読み方をしていますが、

当時の私にとっては目からウロコが落ちる思いでした。

友人の言うとおり単語を拾いながら読んでいくと単語の前後の関係から、

これはこういう事を言おうとしてるんだなという小学生でも知っているような事を私は知らなかった事を恥じました…

ざっくりした内容は自分にとっては大きな問題でも他人からみれば小さい問題だという視点から客観的に自分の問題をみましょう。

実は簡単に気持ちの持ちようで全てが上手くいくんだよ。といった内容でした。

バンドをやり出してから毎週土日に、

名古屋で野外フリーLIVEに参加して、

立ち止まっていただいた人にアンケートや、

無理のオリジナル曲が入ったテープを配っていたのですが全然もらってもらえず、悔しい思いをしました。

本の内容に1年経てば全て過去という言葉がありました。

何か恥ずかしさを持ちながらLIVEをやっていたのですが、ある打ち合わせの時にボーカルであるリーダーが

もっとはっちゃけようよ!!

もっとクレイジーにLIVEを楽しもうよ!!

と言ってくれたのをヒントにこれだ!!

と思った事を実行に移しました。

 

私は真冬に裸足でハーフパンツという姿で、

ステージをLIVEの間、飛び続けて走り回りました。

猿回しみたいな感じです。

そうしたら通りがかりの人が何やってんだ?

といった感じで足を止めてくれ、

LIVEをしばらく見てくれていました。

曲とボーカルの歌唱力には自信があったので、しめた!!

と思い更に動き回り飛び跳ねて真冬の中、

頭と身体から湯気をたてていた私を皆様が笑顔で見てくれていました。

LIVEが終わって、いつもは直ぐにアンケートとテープを配るのですが、その日はなんと女子高生を始め色々な年代の方々が無理配布しているカセットテープを貰う為に並んでくれていたのです。

そんな日に限っていつもはテープを50本用意していたのですが、30本に減らして持ってきていたのです。

それも運が味方をして、ある年配の男性が郵送はしてもらえないんですか?

と聞くと他の人達も郵送を希望され、今では信じられない事ですが、

アンケートに住所を書いていただき後日郵送することになりました。

その数70本!!

テープ配布量が0本から70本に増えたのです。

帰りの車の中で直ぐにテープ買ってダビングして今日中に郵送しよう!!

と、メンバーと盛り上がりながら帰りました。

本に書いてある事を実行しただけでこんなに効果があるんだ。

と感銘を受けた事は忘れられません。

郵送も完了して本屋さんに本を見に行きました。

一緒に野外LIVEに出ていた他のバンドの方に、オススメの本とかありますか?

と、何気なく聞いてみました。

ヤッパリ矢沢永吉の〈成り上がり〉読まなきゃ始まんないよ?読んでないの?

と言われ本屋さんで

〈成り上がり〉ありますか?

と聞くと文庫本ならあります。

と言われ即買いして友人の家に帰り本を読みました。

世界が何だか変わった気がしました。

僕が矢沢永吉さんになった気分になってしまい、その日の友人には矢沢語録をあたかも自分の言葉かのように語りまくっていました…

 

そういった本との巡り合いから、

〈成り上がり〉にエーちゃんが言ってた、

デールカーネギーの〈人を動かす〉という本に出会い、売れてるバンドが何故売れているのかを知る事ができました。

 

本から本に繋がる様な本の買い方をしていたので1週間で15冊ほど積読を増やしていました。

 

ボーカルがいつも言っていたのが、

自分達の曲がいつか映画になるような曲を作りたい。

と言っていた意味も分かりました。

そこから20年近く色々な本を読み漁り、人生に活かしてきました。

次回はオススメの本と、作家の話しを綴ります。

 

ご完読ありがとうございました!!