トイレ介助とオムツ交換のコツ 01

新人介護職員さんに読んでほしい記事です。
この記事を読むことによって、いち早く先輩職員さんとの人間関係が構築されます。
この記事は教科書や参考書に載っていない、リアルな老人施設介護の内容を新人職員さんに出来るだけ分かりやすく言語化して記事にしています。
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食事と同じく排泄は人間として生きてくには大切な事です。
トイレ介助やオムツ交換などは羞恥心を無視する事無く、人間の尊厳を気づ付ける事無く介助による排泄行為が利用者にとって苦痛にならないように最大限の配慮を行いましょう。

尿や便の状態で分かる健康状態
便秘とは何日便が出なかったら、便秘というのでしょうか?
一般的には3日以上排便がなかった場合便秘と言われています。

便秘にならないための対策方法として

マグネシウム、鉄分などを含んだ食品を食べていただく。
あおさ、わかめ、バジルなどに多く含まれています。
お味噌汁にわかめを入れ、あおさをふりかける事によって摂取する事がしやすくなります。
お好み焼きやたこ焼きなどを提供する際に、あおさや青のりをふりかける事も効果的です。

最も重要なのは食物繊維の多い食物をとっていただく。
食物繊維は大きく分けて水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類に分かれています。
水溶性食物繊維は便を柔らかくして排泄を促す効果と善玉菌を増やす効果があります。
不溶性食物繊維は便量を増やす事と大腸のぜん動運動を増やす効果があります。

水溶性食物繊維を多く含む食品はひじき寒天、のり、わかめ、昆布、もずく、めかぶ、モロヘイヤ、オクラ、こんにゃく、じゃが芋 里芋 長芋、いちご、みかん、アボカドなどです。

イモ類、キノコ類に不溶性食物繊維は多く含まれています。
イモ類は腸管内で醗酵し、ガスを発生させやすい食材です。
一見、便秘解消とは真逆の効果を想像しますが、大腸を刺激するという意味では便秘解消に期待ができるでしょう。

キノコ類は腸のぜん動運動を活発にして、便を押し出す効果に期待ができます。キノコ類は肥満や動脈硬化・糖尿病予防にも役立つ食材といわれているので、健康志向の方にもおすすめです。汁物や炒め物・煮物などさまざまな調理方法で料理できる点も嬉しいポイントでしょう。

バナナも便秘予防効果が高い食品として取り上げられる事があります。
バナナには不溶性食物繊維が水溶性食物繊維よりも多く含まれています。
水分と一緒に召し上げっていただく事で便秘予防の効果になります。

続いてオリゴ糖を含んだ食品です。
オリゴ糖には腸内の善玉菌を増やす作用があります。
腸内環境を整えながらミネラルの吸収を高めて便通を促す効果に期待ができます。
オリゴ糖は玉ねぎ・アスパラガスやハチミツに多く含まれています。
味噌や醤油などの発酵食品にも含まれているので、積極的に料理に活用していきましょう。効率的にオリゴ糖を摂取したい方は、砂糖の代わりに甘味料として使う方法もあります。糖分は腸管内で醗酵しやすく、大腸運動を高めるといわれているのできちんと摂取したい栄養素です。

栄養学が主になってしまう所でした。
後に栄養学として記事にしますのでこの中に必須アミノ酸たんぱく質などを加えていきます。

便が出ないという事は、腹痛に繋がり、発熱もしてきます。
お腹が張って活動意欲も思考状態も低下します。
なのでスッキリ、気持ちの良い排便をしていただくために食事を楽しんでいただく事から便秘予防に効果的な食品を食べていただくことによって自然排便を促す効果がある事を知っておきましょう。

ラキソベロンなどの排便誘発剤は使い過ぎると、腸がゴムチューブやストッキングのように腸が伸びてしまい腸のぜん動運動が極端に行われなくなり、以降ラキソベロンで排便を促さないと排便できなくなってしまうという学説もあります。
排便誘発剤は最後の手段として、習慣付けしないように事前排便を促すような食品を食べてもらう事、身体を動かしてもらう事、話したり歌ったりお腹の筋肉を使ってもらう事、水分を飲んでもらう事が必要です。

続いて、尿に現れる健康状態です。
尿色が濃い場合(濃い黄色やオレンジ色)は、水分摂取状態が少ない事、脱水症状が起こっている場合があります。
血尿の前兆現象という事もまれにあります。

血尿は悪性腫瘍や結石、膀胱炎や腎臓の内科的な疾患など様々な事が考えらえます。
排尿が終わったら直ぐにバイタル測定を行い、利用者の意識状態も確認してください。
可能であればタブレットやデジカメで便器内の尿の状態を記録しておきましょう。
そして、リハパン、パット類などもビニール袋に分けておきましょう。
看護師がいる場合は直ちに連絡をして撮影記録した画像を見ていただき、リハパンやパッドを見ていただき、利用者本人の状態も確認してもらいましょう。

特に女性利用者の場合は膀胱炎や尿道炎になりやすいので、トイレットペーパーで陰部をきれいに拭き取る事が大切です。

排尿を飲み物として、コーヒー、紅茶、緑茶などカフェインを含む飲み物が有効です。
便の時と同じように自然排尿をしていただけるように積極的に飲んでいただくようにしましょう。

排尿困難になってくると、身体の浮腫みが目立ってきます。
特に手や足の指先にまず現れ、手や足の甲に拡がっていきます。
浮腫みが酷くなることによって、肺に水がたまったり、身体に溜まった水分で心臓や肺や気管が圧迫されることが原因の呼吸困難など様々な体調不良症状が出ますのでこまめな観察が必要です。

上記が便や尿のから見る健康状態を大まかにまとめてみました。
尿や便から健康状態をみる事は介護職員のトイレ介助やオムツ交換の時にしか見れない貴重な時です。
意識をして介助を行ってください。
まだまだ長くなりそうなので、まず便や尿のから見る健康状態を記事に残し続きを記事にします。
ご完読ありがとうございました。
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