予防医学とは?

前回書ききれなかった予防医学を介護職をやっていた観点から書いていきます。

 

まずは前回の振り返りとして、

いつもの体調を把握しておく。

自分の持病と既往を把握しておく。

うがい手洗いを確実に行う。

バランスの良い食事を心がける。

口腔ケアは健康維持の入り口。

について書かせてもらいました。

 

今回は

1.入浴の注意点

2.温度差について

3.換気の大切さについて

この3点を書いていきます。

 

1.入浴の注意点

入浴の健康維持への効果は沢山挙げる事が出来ますが、
・全身の皮膚の状態を観察できる。
 褥瘡や内出血や傷などがないかを確認できる場所でもあります。
 乾燥肌の方は入浴後、肌が濡れた状態で白色ワセリンなどの保湿剤で
 肌の感想を防ぎましょう。

入浴による血行促進によって脳及び全身への血流が良くなる。
 認知症の予防につながっている可能性があるとの事です。
 入浴によってリラックスすると副交感神経が優位となり入眠する
 
事により質の高い睡眠が得られます。
 こうした効果はうつ病の抑制にもつながります。

<入浴の注意点>
色々と本を読んだり講習を受けたりネットで調べた記事をまとめさせていただきます。
・糖尿病のかたが入浴する事により体温が高くなり血行が良くなり、血糖値が下がるケースが多い。これにアルコールが加わると肝臓の糖新生が抑制されアルコールに血糖を下げる作用があるので低血糖が起こるおそれがある。

・入浴には運動にも似た効果があり入浴の際、過度の飲酒などに気を付ける必要があります。特にインシュリン治療を受けている方。

・ヒートショックにより心筋梗塞脳梗塞の危険性がある為、暖かい場所から寒い場所での着脱はなるべく避けて着脱場所の温度の差を広げすぎない工夫をする事も求められます。
基本的な情報として急に寒い所から暖かい場所へ移動すると血圧は上昇します。

精神安定剤眠剤などの服用をしてからの入浴は特に気を失うリスクが伴うため入浴後に服用される事をお勧めいたします。

 
・介助なしで一人で入浴される方も調子が悪くなった時の為に、浴室に鈴など音の鳴る物を持ち込み体調に異変を感じたら鈴を鳴らすなどして同居者に異変を知らせるようにしましょう。

・お風呂に入る時間は人それぞれだと思いますが、入浴は
(洗身・洗髪含まずに)5分までにする事により入浴中の事故を減らすことが出来ます。

・水分制限のある方は別として入浴後はコップ1杯200cc程の水分補給を行うようにしましょう。脱水症状の予防の為です。個人差はありますが入浴中は汗を沢山かくので必ず入浴後は水分摂取をしてください。

2.温度差について
入浴の際の注意点でもあげる事が出来ますが、暖かい場所から寒い場所へ行く事により血圧は上がります。
温度差に差があるほど急激に上昇します。
これは何を意味するかと言いますと、血圧が高い状態で気温差のある所に行く事により弱くなっている血管が破裂するリスクが高まります。
なので入浴前やトイレに行く際、特に冬や寒い日は血圧の状態を見て入浴を決めたりトイレの際は一枚厚手の上着を羽織るなど身体の温度を急激に下げない工夫が必要です。

3.換気の大切さについて
人間は常に呼吸をしていなければ生きていくことが出来ません。
したがって生活する部屋や場所、仕事場などの空気は新鮮で清潔な空気を吸う事に越した事はありません。
花粉症の方は空気清浄機などを使い、外気を生活の場に入れない様にする事も必要です。
冬の寒い日でも窓を全開にして2時間に一回は換気をする事により新鮮で清潔な空気を生活の場に取り入れることが出来ます。
夏などは蚊などが入ってきたりするので面倒な事もあると思いますが、
エアコンでの空気の入れ替えだけでは十分に換気はできないと思ってください。
冬と夏に換気をすることで一時的に温度差が出ますが5分ほどしたら部屋の温度は元の温度に戻ります。
今は質の高い空気清浄機もありますので状況に応じて使用される事をお勧めいたします。
ナイチンゲールも病気や感染症などを防ぐ一番最初にやるべき治療法として<換気>を挙げています。

今回は以上の3点を書かせていただきました。
他にも注意するべき点や良い効果などはネットや本を調べることによって沢山情報を得る事が出来ます。
このブログを基本として応用していっていただければ幸いです。
ご完読ありがとうございました。